そこまでではないブラック企業の勤務時間2015/12/02

ブラック企業大賞にノミネートされるような所や、事件・事故が起きて新聞沙汰になるようなブラック企業では、よく勤務時間がやたらと長いと耳にします。
家に帰るのは週に一度とか、睡眠時間が3時間程度とか…

自分が見てきた限りですが、「そこまでではない」ブラック企業では勤務時間もそこまでではありません。

確かにときどきそんな状態になることもありますが、基本的には終電前には帰れます。

それどころか、週に一度「ノー残業デー」なんてものもあったりします。
その日はみんな、残業しないで定時で帰ろうという日です。


しかしこの「ノー残業デー」、会社側から見ると
社員が定時以降に、仕事を入れていない日
となっているようです。

つまり「ノー残業デー」は、他のプロジェクトで起きた問題の尻拭いといった突発的な仕事を振ることができる、都合の良い日と見られているということです。

予定を入れている等と断ることもできるのかもしれませんが、状況の緊急度を見誤ると「助け合いの精神が無い自己中心的な社員」というレッテルを貼られますので、なかなかそうもいきません。

さすがに毎週毎週、仕事を振られるわけではありません。それではとても「ノー残業デー」とは呼べませんので。
(たまに仕事を振ることもあるけど)「ノー残業デー」を取り入れた、社員に優しい会社
ということになるようです。
ただ社員は毎週、仕事を振られても対処できるようにしておく必要があるというだけで。

そもそも、賃金の出ないサービス残業なんですけどね。


同じようなことが休日で、「休んでもいいけど、何かあったら呼び出すからすぐに会社に来られるようにしておけ」というのがあります。
これでは遠出はできませんし、そもそも休んだ気がしません。

それでも呼び出されなければ結果的には休日であり、当然記録上は勤務時間にはならないというわけです。