相棒 -劇場版IV- ― 2017/02/15
面白かったです。
手放しで絶賛するような傑作というわけではないですが。
出だしは引き込まれます。
7年前に起こった駐英日本領事館の集団毒殺と少女の誘拐。そして現在では何らかの情報を得て追われ殺害される男と、そこに駆けつける特命係と国連犯罪情報事務局の元理事。
それらの出来事が複雑に絡み合ってやがて…かと思うと、その辺りは案外あっさり。
よく言えばわかりやすい、悪く言えばちょっと物足りない。
いつもの相棒らしく、要所要所で杉下右京の推理・ひらめきで話を進めていきます。しかし全体的には大きなトリックを暴くとか、狡猾な犯人の裏をかく頭脳合戦というものではなく、断片的な情報から犯人側の過去や事情を徐々にひも解いてゆくといったところでしょうか。物悲しい良い話ではありますが、意外性やどんでん返し・カタルシスといった物には欠けていました。
大体、最終的な黒幕が事件が未遂に終わるように誘導してたくらいですからね。
それでは、感想いろいろ。
・銀座というには、田舎っぽい。
・伊丹はある意味、重要な役どころ。そこが一番笑えたと言えば笑えた。
・久々に登場の米沢は、鑑識としての腕というよりは鉄オタとして。
・同じく久々に登場した神戸は特命に居たころのような扱い。内村刑事部長に怒鳴られてたし。
劇場版IIIでは遠くなったような感じだったので、ちょっと良かった。
・大河内監察官は事件に絡まず。変なタイミングで出てきて、変な存在感。
・映画の前にやってた前後編の通常回は、あまり関係なかった。最後に山崎警備局長が地団太踏んでいたけど、その程度。犯人と通じていて失脚するわけじゃないのか。
・ラストシーンは、なんか「相棒」シリーズのラストシーンといってもおかしくないような雰囲気。
相棒 劇場版4 [ 大石 直紀 ] 小説版。映画とは結末が異なるらしい。 |
内さま 映画 ― 2015/09/22
映画を観てきました。
ゆるいとかアドリブ満載とか言われていたので、やりたいようにやってばかりのいい加減なのかと思っていましたが、案外まともな映画でした。
シュールなネタなんかは今どきのセンスですが、全体的な雰囲気は昭和のホームドラマや人情喜劇みたいな感じです。
「豪華」といっていいのか、やたらとたくさんの芸人が出てるのが特徴です。
うっとうしいのではないかとちょっと心配でしたが、キャラクターの特徴を活かした役だったりモブに徹していたりで、映画のテンポを崩さないくらいのうまい出演の仕方でした。
観れば面白い映画なのですが、わざわざ映画館に足を運ぶほどのインパクトは…というのが残念なところです。
DVD化されればレンタルで人気が出るかもしれません。
↓これは通常の番組の方
内村さまぁ~ず vol.58 |
「ルパン三世」実写版映画 ― 2014/09/06
観てきました。「念力珍作戦」じゃない方。
「ルパン三世」としてどうかという点で批評してみようかと思ったんですが、それ以前に面白くありませんでした。
ストーリーがつまらないからなのかテンポが悪いからなのか、ずいぶんと退屈で危うく寝てしまうところでした。
セリフ回しなど恰好良くしようとしている感じでしたが、もっと荒唐無稽な仕掛けとか小道具とかで、ドタバタ・ハチャメチなものを狙ったほうが良かったのではないかと思います。
金はかかっていそうだし、雑なわけでは無いのですが何か安っぽくて、
「アジアのマイナーな映画を観てみたら、各所で露骨に『ルパン三世』をパクっていて苦笑してしまった」
という印象でした。
一応、「ルパン三世」絡みの感想
・アニメ版の音楽は使えなかったが、それっぽい雰囲気の音楽だった
・銭形は自己紹介のとき、なぜかフルネーム
・原作のルパンは、普通の6面体のルービックキューブで手こずっていたよな
映画『ルパン三世』オフィシャルブック |
役者は良くやっていたと思う
映画「相棒 -劇場版III-」を観たけれど ― 2014/05/12
正直なところ、期待外れでした。
盛り上がりに欠けるというか、話のスケールが舞台のスケールに合っていないというか。
よく言えば「相棒」にしては非常にわかりやすいストーリーだったということなんですが。
あらすじ等は、こちらからどうぞ↓
ネタバレを含む感想は、この下で、
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結局のところ、話のメインは事故死に見せかけた殺人を見抜いて、その犯人とトリックを明かすところにあります。それだけの話です。
一応その後にひと騒動ありますが、右京さんのいつもの超推理であっさりと事なきを得ます。
馬小屋での殺人の部分だけ抜き出して、レギュラーのドラマでやれば良いのではという内容でした。
「巨大密室!」と謳ってはいますが、逃げ場の無いところで命を狙われるとか、人が次々に殺されるとか、そういうのはありません。
ハリウッド映画なら「絶海の孤島に謎の民兵集団」とくれば、主人公が単身で敵をバッタバッタとなぎ倒し…とでもなりそうですが、「相棒」でそんな展開になるわけもなく…
そもそも今回の相手は物騒な武器を隠し持った物騒な集団ではありますが、殺人を隠ぺいしたくらいで何か事を起こそうとはしてるわけではないので緊迫感がありません。生物兵器を扱った話ではドラマの方に良いのがあるだけに残念です。
武装した連中に拉致されるとか、大爆発とか、場面だけなら緊迫したところもあるのですが。
あとは、いつもの「相棒」らしく犯人にも言い分があって最後に特命係を相手にいろいろ述べてはいるのですが、今回はそのあたりがどうも腑に落ちません。
人道的かどうかはともかく、「生物兵器」なんて「国防」に使えるものなんでしょうか?
自国に攻め込んでくる敵にぶちかませるものなのか、核兵器みたいに抑止力になり得るのか。
トリック劇場版 ラストステージ ― 2014/01/14
見てきました。
ネタバレしないように、断片的な感想だけ。
・最後だと思ってあんなラストにしよって…
ラストシーンは映画というよりも、「トリック」シリーズのラストという感じです。
・年末の夜中にやってたドラマシリーズの再放送を見ておいてよかった。
特に第1話を見ておかないと、ラストの感慨が今一つになるのでは?
・舞台が海外ということでスケールが大きくなるかと思ったら、むしろ謎やトリックは簡単でした。
考えてみれば、日本の閉鎖的な村のようなややこしい人間関係はないですから。
・その分今回は「お見通しだ!」で解決ではなく、そのあとに一波乱。
ドラマの「トリック」を見てきた人にはお勧めできる映画です。
自分は常にリアルタイムで見続けてきたってわけではないのですが、山田剛三の死の真相はどこかで明かされたんでしたっけ?
トリック 母之泉篇 腸完全版 |
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